カフェバーオーナーとして、数店舗お店を経営されている横地さん。カフェバーオーナーというお仕事で具体的に何をしているのかお話を伺いました。
岩田 本日は、快くインタビューに応じて頂きました。
今日は、横地さんのお仕事についていろいろ教えてください。
それではさっそく始めましょう!
カフェバーオーナー・横地さんPOINT!
- 資格:資格は特になし
- 魅力:色んな人と知り合える!
- 努力:他店に行ったり、経営者の勉強、地域活性活動をしている!
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今のお仕事について
― カフェバーオーナーとは具体的に何をしているんですか?
横地さん お店で働くこともありますけど、経営者という立場なので、打ち合わせとかお店のイベントを考えたりしてますね。
― 今のお仕事に就いたきっかけはなんですか?
横地さん 個人的な事情なんですが、家族4人それぞれ自営で、実家も飲食店なので、たまたま僕がカフェバーになりました。
子供のころから自分で何かやりたいっていう、そういう環境だったので…
ずっと飲食のアルバイトをしていて、28歳の時に全てにおいてタイミングが合ったので、自営で飲食店を始めました。
― カフェバーオーナーに求められる資格や免許はありますか?
横地さん よく調理師免許が必要ですよね、と言われるんですけど、必要無いんですよ。
ただ、飲食店を開くにあたって食品衛生責任者の講習は受ける必要があります。
― カフェバーオーナーに求められる知識や技術はありますか?
横地さん オーナーなので経営者としての知識、売っているものの知識も必要です。
あと技術はあっただけ良いですが、カフェバーなどのカジュアルなお店だとそこまで職人技を求められている訳ではないので、おもてなしの心のほうが大切ですかね。
求められる適正や仕事の魅力について
― このお仕事の適正とはなんでしょう?
横地さん 多くの人と接する機会が多いので、やはり社交的な方のが良いと思いますね。
あとは前向きな性格です。お客様があまり来ない日もあったりして凹んだりしますが、凹んだままの人だとやっぱり難しいかなと思います。
— では、このお仕事の魅力はなんですか?
横地さん 特に資格も必要無くて、学歴も関係無いですし、本当に色んなタイプの方と知り合えるので、そういう幅が広がるっていうのは面白いですね。
お店では色んな出来事が毎日あるので、毎日サプライズというとおかしいかもしれませんが、それはお店をやっていて楽しいです。
— では、このお仕事の厳しさはありますか?
横地さん 拘束時間が長いですし、ここからは僕の持論で、深夜遅くま でお店をやっていたら普通は昼間に寝ると思うんですが、昼間寝るタイプの人では成功しないと思っています。営業時間外でもメニューを考えたり人付き合いが あったり、色んなお店にご飯を食べに行ったり、そういう勉強する時間が僕は必要だと思っているので、営業時間以外でも仕事に関わる時間が長くなってしまい ますね。
— ちなみに大きな失敗や苦労したことはありますか?
横地さん 飲食店を閉めることもあったので、失敗したことはしたんですが、そのときに知り合った人との繋がりとか、身に付いたこともあるので、必ずどこかでプラスになっていると前向きに考えてますね。
そう考えた方が楽ですし、早く切り替えられます。
自分自身について、学生時代の事
― 自身の仕事について考えるようになったのはいつ頃ですか?
横地さん 独立に関しては子どもの頃からですね。
飲食店で食べて行こうと思ったのは24歳の頃です。
実はどこにも就職をしたことが無くて、ずっとアルバイトをしていたんですよ。
— 卒業後どこかに就職しようとは思わなかったんですか?
横地さん 全く思わなかったですね。
若いうちって根拠の無い自信があって何かできるんじゃないかって思ってて。
どこかの飲食店に就職して店長になってたら、数字のことやスタッフ管理を経験できるので、独立したときにノウハウが身についてますが、そういう経験が無かったので、最初は苦労しました。
— ちなみに、学校の先生には就職に関して何も言われなかったんですか?
横地さん 僕は高校も留年して4年行ってるんですよ。今思うと進路相談の話とか全然無く、何も決めずに卒業しちゃいましたね。
卒業後はなんとなく京都行こうと思って、歩いて2週間かけて行きました(笑)
そこで住み込みのアルバイトを探して、民宿で半年働きましたね。
— 仕事をするようになって大きく変化したことはありますか?
横地さん 雇われてる時と経営者では全てにおいて価値観が違うので、自分の価値観や視野が広がりましたね。
経営者になってから学ぶことの多さに気づいて、そこから色々学んで視野が広がっていきました。
— 28歳まで飲食店でアルバイトをしていたという事でしたが、そこでノウハウを学ぼうとは思わなかったんですか?
横地さん それがまた僕の勘違いなところで、学んでいると思っていたんですよね。
実際経営者になってみたらこんなこともやらなきゃいけないんだって気づかされましたけど(笑)
— 学生時代になりたかったお仕事はなんですか?
横地さん 飲食店は考えてなかったなぁ…とにかく海外で仕事がしたいって願望が強かったですね。
— 学生時代の経験で役に立ったことはありますか?
横地さん さっき言ってたディスコはお店の雰囲気作りにも役立ってますね。ホテルのディスコイベントとかにも関わらせてもらってるので、それは青春時代にそういうことをやってたからかなって。
だから高校時代に好きだった音楽が様々な人間関係に繋がってますね。
最後に3つお聞かせください
― 仕事のために努力していることはありますか?
横地さん 地域が盛り上がらないと自分の店も盛り上がらないと思っているので、街全体で盛り上がるような演出をしたくて、その為にイベントもやってますし、こういった地域活性化の勉強会をやったりもしています。
あとは月1回、朝に駅の周り掃除しています。自分がお世話になってる駅は、綺麗にしておこうと思うので。
あと、個人的には他のお店に食べに行ったりもしますし、経営者が集まる団体で情報交換して、店の勉強ももちろんですが、経営者としての勉強もしていますね。
— 今のお仕事を漢字一文字で表すと?
横地さん 「楽」です。
人生の3分の1は仕事だから、どうせなら楽しみながらやりたいですね。
だから今仕事は楽しいです。
― 横地さんは何のために仕事をしていますか?
横地さん 今はスタッフの為ですね。
個人的な話なんですが、去年事故して死にかけて、退院してからも2週間くらい仕事ができないような状態になった時に、スタッフの子達がしっかりやってくれ て…どれだけ偉そうなことを言っても、やっぱりスタッフのみんな居てくれないと経営者だけでは成り立たないんだなっていうのを身をもって感じました。
あとはお客様ですね。毎日のように飲みにきてくださる方とか、24時に仕事終わってからご飯食べに来てくださる方もいっぱいいるから、仕事後にお店でストレスの発散して癒やされたりしてくれればいいなと思います。
岩田 ありがとうございました!とても勉強になりました。またご機会あれば色々とお話をお伺いさせてください。
取材後記
皆さんこんにちは、think forの岩田です。
今回は、カフェバーオーナーの横地さんのお話を聞きました。 ご自身のお仕事だけでなく、地域も活性化したいというお話を聞いて、横地さんの視野の広さと前向きさを感じました。
卒業後の進路が決まっておらず、とりあえず京都に行ってみようと思い立って歩いて京都に行った横地さん。お話の中でもありましたが、若いころの根拠の無い自信から何でもできる、とりあえず何でも良いからやってみようという気持ちは大切だと思います。
また、お話の中で失敗したことも必ずどこかでプラスになっているとありました。 そのときは失敗したなと感じるかもしれませんが、例えば3年前に失敗したことを思い出してみてください。今でもそれで落ち込んでいますか? もちろん失敗してすぐは落ち込むこともあるかと思いますが、長い目で見れば小さなことかもしれませんし、失敗や後悔から学ぶことは多いはずです。 誰も完璧な人間はいません。完璧に見える人も、過去に失敗から学び、二度と同じ間違いをしないよう心掛けているからそう見えるかもしれません。
もし失敗したら、二度と同じことにならないよう気をつければ良いんです。 失敗を恐れず、色んなことに挑戦していきましょう!
横地さんの今後のさらなるご活躍をお祈りしております。 スタッフの方、お客様、地域の方、たくさんの人を幸せにしてあげてください! 岩田
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