ブログ

【学生必見】東海で活躍する凄い人 vol.3 (永江さん)

永江 亜椰さんとthink for代表の坂口

みなさんこんにちは。
東海で活躍する凄い大学生を紹介する本企画も第三回となりました!
今回は、永江 亜椰さんです。よろしくお願いいたします。

永江さん:よろしくお願いします!

— さて、永江さんは、中部大学の現代教育学部の3年生です。先日教育実習から帰ってきたところだそうです。お疲れさまでした。

お疲れさまでした。

— 教育実習に行ってみていかがでしたか?

教育実習に行ってみて、教師になる価値がある!って思いました。
実習に行くまでは、教師がめちゃめちゃやりたいってわけでは無かったんですよ。大学の講義を受けていると、すごく勉強が苦手っていうことを再認識してしまって、ブックカフェをやりたいと思っていました。

— ブックカフェですか?

そうなんですけど、先に教師になりたかったという話をしてもいいですか?

■ こころを育てる教師を目指します

— 是非お願いします。どうして教師になりたいと思ったんですか?

もともと、子供たちのこころを育てたいと思って教師になりたかったんです。でも、大学では、授業の進め方とか教科の教え方とかそういうことばっかりで、そういうの苦手で、私、教師むいてないかもと思っていました。
でも、実習に行ってみてそうじゃなかった。ちゃんと、こころを育てられる!って感じました。本当に実習に行って良かったです。

— 「こころを育てる」ですか、難しい表現ですね。

私は「こころを育てる」っていうのを、子どもの精神面での自信や自尊心を育てたいって意味で使っています。
実習先の道徳の授業で、カンボジアのボランティアの話が出てきました。実は、今年の2月にカンボジアとベトナムに行ってきました。そこで、ゴミ拾いしたり、フリーハグイベントをしたり。そのゴミ拾いの写真を見せて、実際のカンボジアってこんな感じなんだよって紹介しました。教科の内容と私の経験がつながった瞬間でした。これだ!って。小学校では教科だけ教えると思ってたけど、もっとずっといろんなことができると思いました。
その時の児童たちの反応を思い出すと、やっぱりやって良かったって思えました。

— 今でもボランティア活動をしているんですか?

高校生のころはやっていました。ESD活動(注1)って言って、持続可能な開発のための活動に参加していました。でも、大学に入ってからは、サークルはもういいかなと思いました。サークルに入るより、一人でいる方が主体的に活動しやすいなーって。

— 一人でどんな活動をしているんですか?

仲間を探してるっていうか、同志集めをしている感じです。だから実際には、一人ではないんですけど。
例えば、教育に関しての仲間ですが、フィンランドに一緒に行こうって話しています。フィンランドは、PISA(注2)で何度も学力世界一になったことがあります。でもそれって、私たちは、世界一になったっていう情報を知ってるだけじゃないですか。私は、実際に行って見て、感じてみたいんです。どういうところが世界一なのか、本を読んでも分からない、現場でしか分からないことをこの目で確かめたいと思って。
そもそも、日本の教育も悪くはないんです。だからこそ、大学にいると日本の教育システムに疑問を持っている人が少ない。そこで、海外の教育に詳しい仲間と話をして、一緒に行ってみよう!って。一番理想的なのは、日本の教育システムに足りていないところに、埋められる「何か」を見つけて来ることですね。なんでもかんでも輸入すれば良いってわけじゃないんで。

— では、ブックカフェをやりたいっていう夢は、あきらめたのですか?

辞めてないです(笑)教師にもなりたいし、ブックカフェもやりたい。どっちもやります!
夢ですから。ブックカフェをやりたいのは、本や仲間との出会いによって、そこに集う人たちのやりたいことや夢を加速させたいからです。私も、本と仲間との出会いで日々が楽しくなりました。ブックカフェでは、初めは私の本棚の紹介をして、そこから少しずつみんなの本棚にしたい。

— ブックカフェの件は、学生ドリプラ名古屋(以下ドリプラ:注2)でもプレゼンされていますね。

夢ですから!

■ 学生ドリプラ名古屋に参加して

— ドリプラに参加してみてどうでしたか?

ドリプラメンターカード

宝物のメンターカードを見せてくれました

宝物ができました。みんなに書いてもらったこのメンターカードです。メンターカードは、プレゼンターのプレゼンを見て思ったことを書いてもらうカードです。私のプレゼンをみて、みんながコメントをくれたんですよ。本当にうれしかったです。ブックカフェができたときには、私にメンターカードをくれたみなさんを招待したいです。
今までは、私のことを知っている人たちに、夢を語ってきました。でも、ドリプラに出て、私のことを知らない大勢の人に夢を話しました。メンターカードを読むといろんな人の価値観が分かるんです。そうすると、みんなの価値観が違うことに改めて気づきました。

— それこそ、価値観の違う人にプレゼンをするのは大変じゃなかったですか?

ドリプラのコーチング係の社会人の人がいろいろ教えてくれました。その中で、私は、自分の言いたいことをぶつけていただけだったって気づきました。表現をマイルド?かな?抽象的にして、みんなが分かるようにしたり、共感が得られやすいような言葉遣いに替えてみたり。
そういったことが、今までの私では、思いつかなかったんですよ。
過去に私のことを評価してくれても、一緒に活動してくれる人を作るのは大変だと感じたことがあります。でも、周りを見ると、自分の意見はしっかり言うのに、ちゃんとチームが作ることができる人たちがいる。その違いが何かを考えたら、まだ、興味がなかったり、まだ、共感できていない人への伝え方が全然違うことに気付きました。それが全てではないですけど、いろんな人に共感してもらえるように、これからも表現の仕方を工夫していきたいです。
一番共感できたという「共感大賞」をいただきました!

— 「共感大賞」すごい!「気づいたこと」で成長していますね。

でもやっぱり、癖の強さが私だってところもあって(笑)
自分の長所って自分でどうこうするところじゃなくて、評価されて初めて長所だって言えるって部分があると考えています。
プレゼンの質疑応答ではその「癖の強い」私のままでいったので、メンターカードに反論のようなことも書かれていましたし、他にも私がプレゼンの中では描けなかった部分についてツッコミが書かれていたり、結果的にですが、ツッコミどころが残っていた方が議論や興味に繋がるので良かったなと。話が完璧すぎてツッコミどころがなかったらそこで物語が終わってしまって何も書いてもらえなかったかもしれない。

— どうして、ドリプラに参加しようと思ったのですか?

たまたま参加したイベントにドリプラの運営の子がいました。それまでずっと本を読み続けていたので、行動に移したいと思っていたところだったんです。たまたまの出会いですね。
学外の初めての友達ができました!

— ドリプラがひと段落して、これからはどうしますか?

完璧には難しいですけど、好きなことをやって、それで生きていきたいです。
現代の松下村塾をやりたい!

— 将来的な話?

そうです(笑)まずは、教師になりたいです。勉強をしっかり頑張ります

— えっと、「現代の松下村塾」って?

生き方として、自分の得意なことや好きな事を人に提供できるような人になりたいです。さらに、学び合える場をつくりたい。学び合いを通じて、影響し合って、成長していきたいというのが根底にあります。
子供は、10代まで、親と教師しか大人がいないですよね。私は、子供に対して影響を与えることができる親と教師以外の大人の存在になりたい。そういう意味で松下村塾です。
今は学歴社会なので、学校の勉強がすべて。でも、親も教師も成功哲学があったりなかったりして、決められた枠内に収められてしまうので、人との出会いについてですが人は不平等だと私は思っています。出会いですべてが決まってしまう。
でも、本は、成功者の知識を得ることができる。成功哲学を知ることができる。その人の人生を追っかけて感じることができる。だから、私は、「ブックカフェ」をやって、子供たちに本の紹介をしたいんですよ。

■ 永江さんについて

取材注の様子

取材中の様子

— 突然ですが趣味は何ですか?

今の仲間たちの応援ですね。講演会のお手伝いや、イベントの参加の時間を大切にしています。
あと、時間があれば本を読んでいます。自己啓発の本をよく読んでますね。それを読んだ後に小説や映画を見るのが好きです。登場人物の分析ができるのでおもしろいです。解釈が増えるというか。本や映画は、私の教科書です。いろいろ共感ができるようになります。いまツイッターなどで炎上とかするじゃないですか。あれって、知識とか経験が足りないから炎上してると思うんですよね。共感してたら、しないって言うか。
でも、人に話す事も大切にしています。本の知識だけで自分が経験していないと語れないっていうか、弱いところが見えてくる。そういうことに気付けます。

— 大学では何を勉強していますか?

小学校の科目が終わり、今は中学校の理科の実験や座学をひたすら繰り返しています。
高校の時は、大学の楽しさに夢を膨らませていたんですけど。
大学だと淡々と勉強してますね(笑)でも、「勉強をする」ということは好きじゃないことに気付いてしまったんですけど。

— 大人たちに期待することを教えてください。

なんでも言える環境を作ってほしいです。子供たちは、大人に言えないことがたくさんあるんですよ。言えなくなってしまったというか。先に否定しまくられると言えなくなってしまうんですよね。逆に肯定してくれる大人には、悩みを相談できるので。

— 同じ世代の若者に向けてのメッセージをお願いします。

是非本を読んで欲しいと思います。何かに悩んだら特に。
でも、人に勧められた本じゃなくて、自分が本当におもしろいと思える本に出会って読んで欲しいです。
例えば、人間関係に悩んでいると、他人に目がいっているので自分の夢が持てないと思うんですよ。本を読んで人間関係の悩みが解決したら、自分のことについて考える時間ができます。そうしたら、夢ができて、行動したくなるので、その時には本能に従ってみてください。きっとうまくいきます。私が経験してきたので。

— 話題も尽きませんが(笑)、お時間もありますので以上にしたいと思います。本日は、ありがとうございました。

ありがとうございました。

■ おわりに

永江さんの言葉には、一本芯が通っているので、とても力強いインタビューになりました。話題それぞれに背景があり、筋道を通している。そんな印象をうけました。言葉を選びながらも、自分の言いたい事をどうやって表現しようかなと工夫しているところがあって、話をしていて非常に楽しかったです。
きっと彼女は、自分の好きな事に全力を出しつつ、子供たちに「こころを伝える」方法を考え続けてくれるはずです。私たちthink for はそんな若者たちを応援します!
永江さん、ありがとうございました!

think forでは、頑張っている大学生を応援するプロジェクトを実施しています。本取材企画もその一つです。自薦他薦問いませんので、ご連絡ください。取材にお伺いいたします。

※注1 ESD活動(Education for Sustainable Development:持続可能な開発)
永江さんが活動していたのは、春日丘高校インターアクトクラブです。
幼児から学童、障害者施設、老人ホーム、地域のお祭りなどで手遊びやダンス、ゲームコーナー、被災地支援、フェアトレードなど高校生主体で行なっており、永江さんは在学中、会長(部活で言う部長)にもなりました。

※注2 PISA(Programme for International Student Assessment)
読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの 3 分野について、参加国が共同して国際的に開発し、実施している 15 歳児を対象とする学習到達度調査のこと。
参考:国立教育政策研究所 OECD 生徒の学習到達度調査

※注3 学生ドリプラ名古屋
私たちは「学生が夢を語り、その夢の実現に向けて挑戦していける社会を創る」という理念のもと、一年に一度、学生が夢を語るイベントをつくっています。
学生ドリプラ名古屋2017 Webサイトより引用

関連記事

最近の記事

facebook

ページ上部へ戻る