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5.152017
【企業向け情報】種々多様なインターンシッププログラムのご紹介
社内でインターンシップを企画される皆様。
インターンシップには、就労体験を提供するという意味がありますが、その目的には、採用やブランディング、プロモーション、CSR、製品アピールなど副次的な効果が期待できます。
インターンシップを実施することが決まり、さて、どのように進めたらよいのか、また、どのような種類があるのかをお悩みの方向けに、今回は、インターンシップのさわりを列挙してご紹介します。
インターンシップの種類
「インターンシップ」と検索すると多くの情報が見られます。ちょっと探しただけでも、次に挙げたような情報が手に入ります。
- 長期インターンシップ
- 短期インターンシップ
- 企画型(プロジェクト、ワークショップ)インターンシップ
- 1 Day インターンシップ
- 会社説明会
- 実践型インターンシップ
- 密着型(社長、ジョブ・シャドウイング)インターンシップ
- 海外インターンシップ
- 内定者インターンシップ
これを、横軸に「企業コスト」、縦軸に「学生たちの会社理解」をとり、各種インターンシップを並べてみます。
基本的にコストをかければそれだけ、インターンシップ参加学生の会社理解は進みます。しかし、希望するすべての学生に実践型インターンシップを実施する労力に意味があるのでしょうか。インターンシッププログラムの組み方につきましては、本稿では割愛するとします。以下では、インターンシップの種類のご説明をいたします。
長期インターンシップ
一般的に二週間からそれ以上のインターンシッププログラムを「長期インターンシップ」と呼びます。
長期インターシップのプログラムでは、企画型のインターンシップが実施されることが多く、インターンシップ参加者が企業に常駐するものや、別の場所で打ち合わせをして、定期的に会議をするものなど多岐に渡ります。基本的には、参加者に対し、自社理解の促進や、紹介で終わらないようなさらに深い製品理解、社員とのコミュニケーションを期待して実施します。
長期に渡り参加者を拘束するため、アルバイトのような形で報酬を出すものもあります。
短期インターンシップ
長期に対し、短期で終結するようなインターンシッププログラムを「短期インターンシップ」と呼びます。
短期インターンシップでは、自社の紹介を基本とし、より多くの参加者を求め、まずは「知ってもらう」ことを目的とすることが多くあります。そのため、就職活動にあるような会社説明会と同様のプログラムを組むことがあり、参加者の満足度が押し下げられる原因となることもあります。また、それほど大きなコストをかけずに、かつ、参加者の満足度を高めようとし、楽しかったという印象を与えるイベントを実施している場合もあります。
しかしながら、プログラム導入の壁が低く、さらにインターンシップ参加者も気楽にエントリーしてくることから、インターンシッププログラムのスタートとして、おすすめできます。
企画型(プロジェクト、ワークショップ)インターンシップ
インターンシップの本義は職業体験ですが、職業の体験だけでは、体験期間内での職務にも限界があり、参加者の理解が進まないことを見越して、企画型のインターンシップを導入するケースがあります。
この企画型インターンシップにはいくつかのスタイルがあり、「課題解決型インターンシップ」「密着型インターンシップ」「実践型インターンシップ」「海外インターンシップ」「内定者インターンシップ」などがあります。インターシップ参加者に特別な環境をつくることで、自社理解の促進を狙います。参加者は、企画の体験を通じて企業を知るため、体験による満足の向上も狙えます。期間は、長期の場合も短期の場合があり、実施企業の都合に合わせて設定できることも魅力の一つです。
1 Day インターンシップ
1Day インターンシップは、短期インターンシップの中でも、特に短く、1日でインターンシップを終えるプログラムです。インターンシップに参加する心理的な壁が低いため、ひとまず多くの参加者と会いたいという時に向いています。社内コストも比較的小さいため、インターンシップ希望者に合わせ随時実施していくことも可能です。
think forが作成するプログラムでは、この1 Day インターンシップのプログラムを独自の手法で組み立てることで、企業理解を高める工夫をしています。
会社説明会
インターンシップの中で、会社説明会を実施することがあります。採用活動向けの会社説明会プログラムを流用することもありますが、それでは、参加者の満足度が上がらない可能性があります。
どうしてでしょうか。
もともとの採用向け会社説明会にある問題が含まれているためです。本稿では主旨がそれてしまうため、簡単に説明しますが、新卒用の会社説明会を実施した場合、参加者の就職希望温度や理解度が異なるにも関わらず、全員に同じような情報を渡さないといけないためです。そのため、誰にでも分かる説明会を開催すると、希望温度が高く、さらに理解度が高い人物には物足りず、専門性を高めた説明会を実施すると裾野が狭まってしまいます。さらに問題なのは、どの人物が、どういった属性を持っているのかが、分からないということです。
そのため、think forでは就職活動の前のシーンでインターンシップの実施を勧めているのですが、そのインターンシップ中で同様の会社説明会の実施に終始してしまうと、悪い評価が高まり、かえってデブランディングなインターンシップになってしまいますので注意が必要です。
実践型インターンシップ
企画型インターンシップの種類に実践型インターンシップがあります。これは、御社のビジネスを実際にインターンシップ参加者に実施していただくもので、体験型インターンシップの中でもステージが違います。自社の社員のような形で活動しますので、社員教育と同等の教育、製品(商品)知識などが必要で、導入条件は狭いものになります。しかしながら、即戦力の育成、中途社員教育の教育プログラムの作成、なにより自社理解を極めて高い水準で取得しますので、優秀な人材を見つけられる状況にあれば、是非設定したいプログラムでもあります。
密着型(社長、ジョブ・シャドウイング)インターンシップ
体験型のインターンシップとは異なり、知識を得ることに主眼を置いたインターンシップです。インターンシップ参加者は、実際におこなわれる業務をよく見ることで、御社への理解を深めます。
密着する相手や、密着の仕方でその名前が変わります。企業の社長にとにかくくっついて仕事を見るタイプのものは、社長インターンシップ、営業の仕事の様子を見る営業密着型インターンシップがあります。開発部署を見学すれば開発密着型インターンシップになります。密着型インターンシップの中でもジョブ・シャドウイング・インターンシップは少し特殊で、かなり近い位置で(まるで影のように)ぴったりくっついて業務を見学します。くっつかれる担当者は、インターンシップ参加者がいないものとして日々の業務をこなします。これにより、生の自社業務を参加者に伝えることができます。
密着型インターンシップでは、担当者の負担が大きく、また、社内機密に近いものを参加者が見ることになりますので、事前調整を綿密に実施する必要があります。
海外インターンシップ
海外インターンシップは、今までのインターンシップよりも高度なものになります。
日系企業であれば、海外にある自社工場や、事務所などを中心に検討することになります。インターンシップ参加者の日常生活や安全、生活費の負担配分の検討など、考慮すべきことは多くありますが、海外志向の人員の選別や自社ブランディングに大きく影響するインターンシップです。また、このインターンシップ参加者を採用することになれば、海外駐在員や出張者として調整や準備にかかるコストが軽減されるでしょう。さらに、海外未経験者やノウハウを持たない人材を海外に派遣した場合の教育ケースとしても活用することができます。
内定者インターンシップ
think for がおすすめしていますインターンシップの形の一つに内定者インターンシップがあります。
今は、新卒者有利の売り手市場と言われています。複数の企業から内定を得ることができることが当たり前で、その中から自由に就職先を選ぶことができる学生も少なくありません。ですから、内定を出したとしても学生は就職活動を続け、その先に「内定辞退」がある意味公然とおこなわれてしまいます。
本当に理解して、内定を辞退しているのであれば仕方がないのですが、ただ、他に同じ学生に内定を出した他社の「ネームバリュー」に負けて辞退されてしまうのは健全とは言い難いものがあります。
積極的に内定を出した学生たちと関わり合いを持つインターンシップを立案して、自社理解と「ファン化」を進めましょう。
まとめ
インターンシップには多くのバリエーションがあり、それでいてそれぞれのプログラムに応じてメリットデメリットがあります。自社の特色や目的に合わせて適切にプログラムを選択しましょう。
think for LLCでは、御社に合わせたインターンシッププログラムの作成や、インターンシップ受け入れ企業情報の無料掲載をおこなっています(成果報酬型)。掲載無料ですので、お気軽に次のリンクよりお申込みください。