スポーツ鬼ごっこ審判指導員として毎月スポーツ鬼ごっこのイベントをしている中山さん。今回は、スポーツ鬼ごっこ審判指導員というお仕事で具体的に何をしているのかお話を伺いました。
岩田 本日は、快くインタビューに応じて頂きありがとうございました。
今日は、中山さんのお仕事についていろいろ教えてください。それではさっそく始めましょう!
スポーツ鬼ごっこ審判指導員・中山さんPOINT!
- 資格:鬼ごっこ協会が発行しているライセンスが必要!
- 魅力:スポーツ鬼ごっこを通して人と人をつなぐことができる!
- 努力:色々な事を知るようにしている!
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今のお仕事について
― スポーツ鬼ごっこ審判指導員とはどのようなお仕事なんですか?
中山さん スポーツ鬼ごっこの審判員とルール説明、あと、僕の場合は毎月スポーツ鬼ごっこを体験していただく場を作っています。
体験していただくためにはまず知ってもらうことが重要なので、今はSNSを使って告知をしています。
― 中山さんがスポーツ鬼ごっこを知ったきっかけは何ですか?
中山さん 2年前に友人が教えてくれたのがきっかけです。友人から話 を聞いて興味を持ったのでスポーツ鬼ごっこのサイトを見てみたら、ビジョンなどが結構しっかり考えられているんだなぁと感じたので、スポーツ鬼ごっこを やってみようと思いました。何事もまずは自分でやってみないと分からないですからね。
― 今のお仕事についたきっかけは何ですか?
中山さん 自分がスポーツ鬼ごっこをやってみて楽しかったというのが一つですね。
あと、初めて参加した時に楽しかったんですが、「この楽しさは本当なのか?心から楽しんでいるのか?」という視点があって、その後2〜3回くらい参加しま した。その目的は、僕が心から楽しいのか確かめるためと、スポーツ鬼ごっこを一人で伝えいくことができるかどうかを確かめるためです。
参加した結果、心から楽しんでいることが分かったし、「あっ自分でも伝えていくことができそうだ」という判断がついたので、スポーツ鬼ごっこのライセンスを取りに行きました。
― スポーツ鬼ごっこは大人でも楽しめるようなスポーツなんですね。
中山さん 子供から大人までみんなが楽しめるスポーツだと思っています。
大人になるとスポーツをするか全くしないかで分かれてきます。小学生・中学生は義務教育期間に体育の授業で運動しますが、大人になるにつれて運動する機会 が無くなっていきますから、運動するかしないかで二分されてしまいます。そこで何が起きるかというと、大人、つまり親が運動しないということは、その子供 も運動しなくなる可能性が高くなるんですよね。
そのために、大人が本気で運動する場を作る必要があるので、親世代が全力で取り組めるスポーツができる場を作りたいと思っています。
― スポーツ鬼ごっこ審判指導員に必要な資格や免許はありますか?
中山さん 鬼ごっこ協会が発行しているライセンスが必要です。
1〜3級まであって、3級を持っていると小規模の体験会を開け、2級を持っていると大会が開けます。1級は協会側がライセンス研修をやっていないので、まだ取っている人はいません。
ちなみに、スポーツ鬼ごっこに参加する場合、ライセンスは必要はありませんが、周りの人に「スポーツ鬼ごっこを伝えたい」という気持ちがあると必要になってきます。例えば、学校の授業の中に取り入れたいとか。
― 求められる知識や技術はありますか?
中山さん 知識は、もちろんスポーツ鬼ごっこのルールを知らないといけないですが、ライセンスを取れば自動的にルールも学びます。
あと、自分の言葉として相手に伝えるっていうのは大事かもしれないですね。心から楽しさを伝えるためには、想像ではなく、自分の実体験で楽しかったってところがないと伝わらないですから。
求められる適正や仕事の魅力について
― このお仕事の適正とはなんでしょう?
中山さん 人が好きってことかなぁ。
あとは楽しむ心を持っているかどうかです。何事も全力でやれること、素直さもあったほうが良いですね。話を聞いた時にそれはダメだろうってシャットアウトしちゃうより、あぁそういうのもあるんだって受け止められる方のが良いかもしれませんね。
― では、このお仕事の魅力はなんですか?
中山さん 人と人をつなぐことができるのが魅力です。参加する方は子供から大人まで幅広いため、多世代交流ができるので、地域を育てるということに繋げたいと思っています。スポーツを通してできる絆ってより深い絆になりますからね。
また、スポーツ鬼ごっこをやっている時、気づいたらみんなが笑顔で、本気でやっているところが見れるのも魅力の一つです。
― では、このお仕事の厳しさはありますか?
中山さん まだ認知度が低いので、東海地域でスポーツ鬼ごっこの認知度を上げることが課題ですね。
あと、今は収入を得るっていうところが作られていないので、そのシステムを作っていかなければなりません。
自分自身について、学生時代の事
― 自身の仕事について考えるようになったのはいつ頃ですか?
中山さん 2年前にスポーツ鬼ごっこに参加してからですね。
― 仕事をするようになって大きく変化したことはありますか?
中山さん 繋がる人が変わりました。例えば教育委員会だったり。
そうやって会う人が変わると、違った考え方に触れることができるので楽しくなりました。
また、スポーツ鬼ごっこと別の仕事を二つ同時にしているので、時間の使い方を考えるようになりましたね。
あとは、10年後20年後のことを考えるようになりました。今スポーツ鬼ごっこをやって将来こうなったら楽しいな、スポーツ鬼ごっこをが将来こういう人にこんな影響を与えたら楽しいなとか。
― どんな学生生活を送りましたか?
中山さん 学部生のときはバイトと部活、院生のときはプラス研究ですね。
単位ギリギリで大学には行ってました。
部活でスキーをやっていて、合宿代のためにバイトを頑張ってました。
― 学生時代になりたかったお仕事はなんですか?
中山さん 大学に入ったときは先生になりたかったんですよ。
高校の時の先生がすごく良かったのがきっかけで、教員免許を取ろうと頑張ったんですけど単位が追いつかなくて、大学3年のときに諦めました。
― 先生を諦めた後に、なりたいお仕事は何かありましたか?
中山さん 大学の時に接客のアルバイトをしていて、そのときに人と接する仕事が好きなのかなと思ったので、商社の営業の仕事に就きました。
― 学生時代の経験で役に立ったことはありますか?
中山さん 強いて言えば集団の中での自分の役割を考える力は役立ってますね。
大学の部活で練習メニューを考える役割を担っていたので、チームで何かをする時の一人一人の責任の大切さというのを学びました。
あとは、楽しむっていうのが大切だなぁと思いました。学生時代はバイトするのも楽しかったので。
最後に3つお聞かせください
― 仕事のために努力していることはありますか?
中山さん 「色々な事を知る」ということを意識しています。スポーツ鬼ごっこだけではなく、様々なスポーツがあることや食事などについても知っておきたいと思っています。
― どうして色んなスポーツや食事などを知っておきたいんですか?
中山さん まず、スポーツ鬼ごっこはスポーツの入り口で、スポーツ鬼 ごっこの次に色んなスポーツを選んで欲しいという気持ちがあります。その可能性は無限ですから、他のスポーツに興味を持った時に「こんなスポーツがある よ」という次に繋がるアドバイスができればいいなと思っています。そのスポーツの事を知らないと教えられないですからね。
あと、人は食べ物で体が作られているので、運動した後にどんな食べ物が良いのか、体作りにはどんな栄養が必要かっていうことも知っておきたいですからね。
色んな知識があると、必要に応じて教えれることも増えますから。
― 今のお仕事を漢字一文字で表すと?
中山さん 「翔」かなぁ。
スポーツ鬼ごっこはこれから色んな可能性を広げていくって意味でこの一文字です。
― 中山さんは何のために仕事をしていますか?
中山さん 世界平和です。
考え方は本当にシンプルで、スポーツ鬼ごっこをすると楽しいから、人と人が繋がる、そしてその地域でスポーツ鬼ごっこをする人が増えてくれば地域単位で繋 がっていく、それが日本全国で繋がれば、日本全体が楽しくなります。最終的に海外にも広がれば、世界が楽しくて平和に繋がりますからね。
スポーツって純粋で楽しいものなので。
岩田 ありがとうございました!とても勉強になりました。またご機会あれば色々とお話をお伺いさせてください。
取材後記
皆さんこんにちは、think forの岩田です。 今回は、スポーツ鬼ごっこ審判指導員の中山さんのお話を聞きました。 私はこの取材時に初めてスポーツ鬼ごっこという競技について知ったのですが、お話を進める中で中山さんが本当に楽しんで取り組んでいることや、スポーツ鬼ごっこの奥深さが伝わってきました。
友人に勧められてスポーツ鬼ごっこに興味を持ち、実際に体験してみた中山さん。お話の中にもありましたが、心から良さを伝えるためには、自分で実際に体験してみないとその良さは十分には伝わりません。
例えば、「このお菓子とっても美味しいらしいよ」と言われるよりも「このお菓子は口に入れた瞬間に香りが広がって、サクサクした食感でほんのり甘くて、とっても美味しいよ」と言われた方が、説得力が増しますよね。
良さそうだなぁ、やろうかなぁと迷っていることなど、体験可能なものだったら、是非体験してみてください!
中山さんの今後のさらなるご活躍をお祈りしております。 これからもスポーツ鬼ごっこで人と人とを繋げてくださいね! 岩田
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