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8.212015
フランス語講師 岡 潤美さん
フランス語講師、グラフィックデザイナーとしてお仕事されている岡さん。今回は、フランス語講師としてお仕事で具体的に何をしているのかお話を伺いました。
岩田 本日は、快くインタビューに応じて頂きました。
今日は、岡さんのお仕事についていろいろ教えてください。
それではさっそく始めましょう!
フランス語講師・岡さんPOINT!
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今のお仕事について
― フランス語講師とは具体的に何をしているんですか?
岡さん 今はカルチャースクールという民間の教室で、フランス語の個人レッスンの講師をしています。
― どうしてフランス語講師のお仕事に就いたのですか?
岡さん 大学と大学院がフランス語専攻で、在学中に2年フランス留学もしましたが、社会に出てからはフランス語とは関係の無い仕事に就きました。
ただ、ずっとフランス語を何かに活かしたいと思っていて、最初に就職した会社の縁で、フランス語を教えてみないかって言われたのがきっかけです。
― フランス語講師に求められる資格や知識はありますか?
岡さん 資格は特にないですね。カルチャー教室とか個人で教えるんだったら、語学力と経験と、人と接するのでコミュニケーション能力、教える自信があれば。
私は教員の免許とか教授法も受けてこなかったので・・・
― 何かフランス語ができるという判断材料になるようなものはありますか?
岡さん 語学力の基準になるフランス語検定とか、英語でいうTOEICのフランス語版のようなもの(DELF・DALF)があるので、そういうのがあるとフランス語の業界の中では、レベルが分かります。
― このお仕事の性格的な適性とはなんですか?
岡さん 色んな生徒さんがいるので、柔軟な対応ができること、あとは学問なので知的好奇心があること…例えば語学だけじゃなくて、フランスだったらグルメとかファッションとか、芸術とか、そういうのをもっと知りたいっていうのがあったらプラスアルファになりますね。
― では、このお仕事の魅力はなんですか?
岡さん 年齢も性別もばらばらの、色んな人に出会えるので、そういう 人と関わり続けられて、一緒に成長していけるのが楽しいです。あと、もう1つ平行してやっているグラフィックの仕事は部屋で一人でPCに向かうことの多い ので、フランス語講師として生徒さんと話すことが私自身のストレス解消になっていて、それも魅力です(笑)
― ではこのお仕事の厳しさはありますか?
岡さん 個人レッスンなので、生徒さんに急な都合が入って当日キャンセルとか、急なスケジュール変更もたまにあります。あとは、仕事帰りに来る方が多いので、帰るのが23時になっちゃうこともあったり。
土曜も結構レッスンが入ってるので、そのへんが大丈夫って人じゃないと中々厳しいかもしれません。
― 生徒とのコミュニケーションで苦労したことなどはないですか?
岡さん そんなに苦労とかは無いですが・・・旦那さんの赴任の都合で止むを得ずフランス語を習いに来たという方も割と多くて、そういう方にもせっかく習いに来られたんだから嫌々でなく「フランス語」って楽しいな!と興味を持ってもらうようにはあれこれ心掛けています。
自分自身について、学生時代の事
― 自身の仕事について考えるようになったのはいつ頃ですか?
岡さん フランス語講師については、社会人になってだいぶ経ってからですね。
新卒で入った会社が事業縮小になって、辞めることになった前後あたりで、自分の仕事について改めて考えるようになりましたね。
その後職業訓練に通って、グラフィックデザイナーをフリーで始めて、一からなんとかやってこれたから自信もついて、フランス語講師もやってみようと思いました。
― 仕事をするようになって大きく変化したことは何かありますか?
岡さん 学んでいたことを隠してたフランス語を全面に出せるようになったことですかね(笑)
あとは、色んな方と喋ることが多いので、自分がどんどん丸くなっていったかなぁ。
あとは、グラフィックデザインの仕事の時に、フランス語もやってるっていうとイメージアップにつながったりとか(笑)
― どんな学生時代を送ったのでしょうか?
岡さん 私の場合、留学に焦点を置いていたので、サークルにも入ってなかったし、あんまり友達も作ろうとしなくて、フランスに絶対行くんだって授業とバイトに没頭してたかなぁ。
― 学生時代になりたかったお仕事はなんですか?
岡さん 特にこれっていうのは無かったですけど、美術が好きだったから学芸員とかですかね。
そこまで専門知識をつける気力がなかったので、趣味の範囲で終わっちゃいましたけど(笑)
― 学生時代の経験で役に立ったことはありますか?
岡さん 語学の勉強と留学ですね。
留学は、自分で一から色々準備して行ったから、最初は何もできなくても何とかなるって自信は付いたかな。
最後に3つお聞かせください
― 仕事のために努力していることはありますか?
岡さん 日常ではなるべくフランス語を聞くようにしています。家ではインターネットラジオ、車の中ではフランス語のラジオを聞いたり、フランスの映画をなるべく観たり、教える教材を自分で見直したりとか…
あとは、本当は2年に1回くらいフランスに行って、現地で喋って来たいですね。
― 今のお仕事を漢字一文字で表すと?
岡さん 仕事自体は「縁」、スキルでは「橋」かなぁ。
フランスと日本の架け橋になれたら良いなと…
― 最後の質問ですが、岡さんは何のために仕事をしていますか?
岡さん 生徒さんが喜ぶ顔が見たい、生徒さんの役に立ちたい、それを見れたら自分が嬉しいから、結果的に自分の為ですかね。
あとは、仕事を通して世の中と繋がるためですね。
岩田 ありがとうございました!とても勉強になりました。またご機会あれば色々とお話をお伺いさせてください。
取材後記 皆さんこんにちは、think for 岩田です。 今回は、フランス語講師の岡さんのお話を聞きました。 岡さんとお話していて、普段生徒さんとレッスンをされているからか、とてもお話しやすい雰囲気で取材を進める事ができました。きっとその親しみ易さで、生徒さんとも関係を築いているんだなと改めて感じます。 また、岡さんはフランス語講師とグラフィックデザイナーとして、ダブルワークという働き方をしていらっしゃいます。ダブルワークとは、掛け持ちで仕事をすることで、それぞれの仕事に関する相乗効果を得られたり、同時に能力を伸ばせるというメリットがあります。 最近では長く1つの企業に勤めるという働き方だけではありません。大切な事は自ら自信を持てる分野を確立し、その上で枠を広げるというキャリアプランを計画する事ではないでしょうか? ダブルワークに興味を持った方は、自分の強みをまず伸ばす事とその先さらに何をしていきたいのか考えてみましょう! 岡さんの今後のさらなるご活躍をお祈りしております。 |
岡さんから学生の皆さんへオススメの書籍
○講師のあり方として影響を受けた本 | 「ヘレン・ケラーはどう教育されたか―サリバン先生の記録 」 |
○リアルなフランスの魅力を知った本 | 「パリノルール」 |